死亡保険を選ぶ際の重要な視点

生命保険。みなさんどのような事を考えて加入されているのでしょうか。

  • お付き合いで加入される方
  • 営業の方のお話を聞いて良さそうだと思って加入される方
  • 保険ショップで納得して加入される方

など、様々なケースがあるかと思います。

加入の経緯はともかく、保険において考えるべき重要なポイントを知っておかないと

損する可能性が高いです。

今回はそのポイントを、死亡保険に絞ってまとめます。

がんや医療に関する考え方については、別の機会に記載させていただきます。

最低限おさえておきたい死亡保険を考える2つ視点

死亡保険を考えるポイントを最小限に絞るとすれば、以下の2点が挙げられると思っています。

①自分に必要な保障があること

②保険料を問題なく継続的に支払えること(できれば同じ保障なら安い方が望ましい)

この2点が満たされていれば、それで十分ではないかと考えます。

①自分に必要な保障があること

生命保険で保障されるケースは、大まかに以下の4つに分類できます:

  1. 死亡
  2. 介護・障害・就労不能
  3. 重大疾病(3大疾病、がんなど)
  4. 入院・手術

1点目の「必要な保障」について、残念ながら多くの方が自身に必要な保障に気づいていない、あるいは保険会社や保険ショップの方々が誤った情報を伝えていたり、知識が不十分なために過大な保障に加入しているケースが少なくありません。となると②の保険料に影響してきますよね。

例えば、遺族年金には基礎年金と厚生年金の二種類があります。

(ここでは会社員を前提に考えてみます)

遺族厚生年金の金額=

死亡した方の老齢厚生年金の報酬比例部分の4分の3の額

※報酬比例部分=A+B
A:標準報酬月額×7.125/1000×平成15年3月までの加入期間の月数
B:標準報酬月額×5.481/1000×平成15年4月以降の加入期間の月数

遺族基礎年金の金額=816,000円 + 子の加算額(2024年度)
1人目および2人目の子の加算額 各234,800円 3人目以降の子の加算額 各78,300円

本来であれば、こういう計算をきちんと行って生命保険に入るほうが、望ましいと考えます。

加入月数は、ねんきんネットを見ればわかります。遺族年金だけでなく老齢年金の試算等もできるのでこれを機にみなさん登録しておくことをお勧めいたします。


ねんきんネット|日本年金機構 (nenkin.go.jp)

他にも、おさえるべきポイントが山ほどあります。

  • 例えば被保険者期間が300月に満たない場合は300月とみなして計算する
  • 年収850万円以上の方は受給できない
  • 中高齢寡婦加算
  • 経過的加算
  • 遺族年金生活者支援給付金

etc…

気になる方はこちらをチェック↓

(遺族年金(受給要件・対象者・年金額)|日本年金機構 (nenkin.go.jp)

本当に自分の身を守るためには、自分で勉強するか、知識面でも信頼できる担当者から保険に加入することが大切です。

そうしないと、いざという時に使えない保険に加入していたり、過大な保険料を払っていることになりかねません。

私は、まず日本国民である以上、受けられる公的保障があり、その足りない部分を生命保険で補うべき、と考えています。

これは金融庁も同様の見解です。以下にリンクを張っておきますので、ぜひこの機会に見てみてください。

(参照:公的保険ポータル: 金融庁 (fsa.go.jp)

②保険料を問題なく継続的に支払えること

2点目の「保険料を問題なく継続して払える」ことは非常に重要です。

なぜなら、多くの場合、保険は短期解約すると損失が生じるからです。

人生ではライフステージの変化により出費が増える時期もあるため、そのような時期でも解約せずに問題なく支払える保険料である必要があります。

ましてや、死亡確率は低いです(だからといって保険が不要というわけではありません)。

長生きする可能性の方が高いからこそ、将来必要なお金を計画的に準備することも同時に大切です。

銀行預金はもちろん、NISAやiDeCoなどの制度を利用した積立投資もしないといけない人の方が多いでしょう。将来のお金を準備しながら、現在の生活水準を維持し、保険料も支払うとなると、相応の収入が必要になってきます。

正直、思います。

「保険に無駄なお金を払ってる場合じゃないぞ!」と。

(保険不要論者ではありません。ちゃんと適切に入りましょう論者です。)

まとめ

結論として、自分に必要な保障を把握したうえで、継続的に問題なく支払える金額で加入することが重要です。ただ、これを一人で実現するのは難しく、多くの保険の専門家と話をしても、適切にアドバイスできる人は限られていると感じます。

自分で勉強しつつ、人柄も知識面も信頼でき、自分と相性の良い担当者から保険に加入することをお勧めします。この記事を読んで保険相談をご希望の方は、お気軽にお問合せください。

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